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思いやりの不在

9月に入ったとたん感じる秋の風。
家族4人で向かい合って朝食を食べていたら、オット「蝉の鳴き声が聞こえない!」ほんとだ〜だからやけに静かだったんだね。子供たちが寝起きでぼーっとしていたのもあるけど・・

すっかり秋の気配だなぁ、秋の洋服が欲しいなぁ・・なんて思いながら駅の自動改札をタッチアンドゴーしようとしたとき、私の目が一人のおじさんをとらえた。
白い杖を持っているので、視覚障害者の方だと思われる。自動改札を通過しようと、メトロカードを入れようとした途端、反対から来た人が素早く一足先にカードをタッチ!おじさん側は通行不可となり、その反対から来た人はいまいましげに「どん!」とおじさんにぶつかって通り過ぎて行った。
白い杖が見えなかったのか?それにしても、いくら朝の急ぎの時間帯とはいえ、人にぶつかってまで行こうとするなんて!
おじさんはその隣の自動改札に手探りでたどり着き、(間違えて違うところにカードを入れようとしたので私は思わず「違います!」と小さい声で言ってしまったんだけど)やっと自動改札を通過。
その後もストーカーのように私はおじさんの姿を目で追っていたら、前から来たOL風の女性の足におじさんの杖がひっかかり、舌打ちされていたりするのを見て私の心は暗澹とした。舌打ちじゃなくて、すみませんだろう!と言ってやりたいけど言えない臆病者の私も悪いけど。

そういえば学生のとき電車に乗っていたら、やはり白い杖をついたおじいさんが乗ってきた。中央に立ってよろよろしているのが心配で、席は空いていなかったので「ここのつり革につかまりませんか」と声をかけたところ、「人間の汚い手で触ったつり革なんぞつかまりたくないわ!」というような事を言われ、おじいさんは終点に着くまで私の肩につかまっていた・・というようなことがあった。(ちなみに、おじいさんに「肩が立派だ」と褒められた・・)
想像だけど、毎日の小さな傷つくことの連続で、おじいさんは心を閉ざしてしまったよう。

「思いやり」は、何処へ?

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