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美術館、ふたつ。

雨の降りしきる日ではあったけど、招待券の期限はすぐそこ。今日行くしかないなぁ…電車に乗って上野へ向かう。

こんな天候にもかかわらず上野はすごい人だかり。でも、、みなさんのお目当てはどうやらルーブル美術館のよう。入場制限までかかって長蛇の列に傘の波。

私がImg_3987向かった上野の森美術館は人もまばら。

こちらで開催されている「neoteny japan(ネオテニー・ジャパン)」は精神科医であり、日本屈指の現代美術コレクター高橋龍太郎氏のコレクション。

現代アートって、私の平凡な脳で分析するに、わけのわからないものが多い印象で、つい「どんな意味があるの??」って考えすぎちゃうんだけど、古典の絵画などと違って、それぞれが異彩を放って強烈なインパクトを与えるものが多い。

小谷元彦氏のオオカミのドレスや、ミクロの世界へ誘う緻密な描写など、何かを感じずに帰るのが難しいくらいのエネルギーに満ちている。面白さ、奇妙さ、なんだかよくわからないけど目が奪われる。

アートの熱気にすっかり興奮して、次の国立博物館で開催中の「カルティエ クリエイション」へ向かう。貴金属系にはそんなに興味もないものの、姉から聞いていた前評判があまりにも良さそうだったので期待を胸に。

…結局のところ、私は大きな感動とともに会場を後にすることになった。

ジュエリーの燦然たる輝きに目をうばわれ、ふと顔をあげると、時代背景やそのジュエリーの持主の歴史が映像を通して浮かび上がる。

ひとつひとつ、歴史を重ねてゆく。ジュエリーの輝きと歴史が頭の中で一体化する。

そうして記憶を積み上げていき、最後の部屋に入る前に気づく。

この、たおやかで上品な香りに。

最後に出迎えでくれるのは高純度のクリスタルで作られたパフュームボトル。中にはカルティエの香水「Story of...」そして一粒のダイヤ。

この素晴らしい香りに包まれて、カルティエの過去からの歴史をさかのぼってきた私たちは脳裏に記憶を閉じ込める。「Story of...」の香りとともに。

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コメント

マンション猫、脱出♪の巻。

印象的なジュエリーの締め括りに香りの展示。
なんて粋な演出なの!

音楽や香りって、時が流れても記憶に残るよね~(*^_^*)

投稿: ayaya | 2009年5月30日 (土) 03時14分

>ayayaちゃん
マンション猫は何度も空を見上げて、花びらを1枚1枚ちぎりながら「行く~、行かない~」の末、頑張りましたっ(笑)

それにしても本当に粋な演出だったよ。吉岡徳仁氏ってすごいなぁ…香りごと見事に閉じ込めてくれたよ。

投稿: しー | 2009年5月30日 (土) 12時20分

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