文化・芸術

初めての歌舞伎

この年になってもまだ、初めての○○は意外と多いもので…

歌舞伎もその一つ。

チケットをいただいたこの機会に、歌舞伎の世界をのぞいてきました。

国立劇場での本日の演目は、鑑賞教室用のもで、最初に解説付き、一幕のみの短いもので、イヤホンガイドでは、細かい飾りや芸の意味まで知ることができ、面白さが更に深くなりました。

本日の演目:『鳴神』

厳しい修業を積んだ「鳴神上人」という真面目で偉いお坊さんが、宮廷一の美女「雲の絶間姫」の美しさ、なまめかしさに負けて次々と掟をやぶり、恋のとりことなってしまう…というお話。

最後は姫の計略にのせられたことを知り、逆上の舞(「荒事」というらしい)をする鳴神上人。ここで「あ、これぞ歌舞伎の顔」という「隈取」という化粧をして、豪快に激しく怒りを表現していました。

いつの世も男というものは…^_^;

でも女方のなまめかしさと可愛らしさは、男性ということを忘れて引きこまれるほどだったからしょうがないかもしれない(笑)

もっと難しく考え込まないとわからないのかしらと思っていたけど、指先までしなやかな動きの美しさ、見得の迫力、衣装のきらびやかさ、ストーリーにはすっと馴染めるのに日常にはない世界観が素直に面白かった。

今度は全幕鑑賞希望。

お弁当買って(ここポイント)。

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最近、すっかり日が長くなって嬉しい~

家に帰ると部屋が黄昏色。

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今更ですが「ウィキッド」にはまりそう。

Img_4370 まだ8月だというのに秋の風を感じるこの頃。

例年なら、残暑厳しく熱帯夜にうなされているはずなのにね。

母が近所の空き地から失敬してきた野の花やブドウの実が、この涼しさによく似合います。

先日、劇団四季のミュージカル「ウィキッド」を観てきました。

姉の友達が出演しているので、姉に誘われて久々に姉妹で。

「ウィキッド」は友達からの大絶賛を耳にしていたのでかなり期待して行ったのですが、その期待をも上回る素晴らしさでした。

一人一人のキャラが立っていてすぐストーリーに入り込めたし、衣装も舞台セットも煌びやかで豪華。ダンスを見ているだけでも時を忘れるし、ストーリーも喜怒哀楽がたっぷり織り込まれていて、そこに重なる澄んだ美しい歌声が、たまらなかったです。

緑の肌で生まれてしまったけれど健気に生き抜くエルファバ。2重人格なのになぜか憎めない可愛らしさを持つグリンダ。最後まで自分の愛を貫くイケメン・フィエロ。

一夜限りの舞踏会のような、特別な時間。

まさに魔法にかかったような、そんなひとときでした。

鳴りやまぬカーテンコールは観客、総立ち。

舞台後に姉について、楽屋のお友達のところへ。

おぉ!!Tシャツにデニム姿になってはいるが、シンデレラオーラたっぷり。

ドキドキしちゃいましたよ~

ちなみに「ウィキッド」は9月6日が東京での千秋楽。

「あ~あの緑の顔のやつね!」なんて言ってないでもうちょっと早く観に行っておけばよかったな。

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ディーター・ラムス展

Img_4083 梅雨あけましたね~

いきなりの猛暑で、カーテンになるはずのゴーヤの葉っぱが全部ダラリと垂れ下り、ものすごくだらしない感じの「午後の西日のベランダ」であります。

先日、ドイツデザインの巨匠ディーター・ラムス展を観に、府中美術館に行ってきました。

ブラウン社(BRAUN)においてデザイン、監修を手がけてきたドイツを代表するデザイナーである彼は、「Less but better-より良いデザインとは、より少ないデザインである」を哲学に、機能的でありながらも究極に美しくシンプルなデザインの数々を世の中に送り出しています。

オーディオ機器や時計、電卓、数十年前のものなのに、どれも惚れぼれするほど美しい。現在でも超一流のメーカーがそのデザインをこぞって模倣しているらしいが、日本のプロダクトデザインときたらどうだろう。

たとえば家電量販店に行って電子レンジひとつ買おうとしても、まともなデザインのそれは見当たらない。「おしゃれでしょ?」と発信しすぎている気持ち悪いデザイン、機能的なのに家には絶対置きたくないゴチャゴチャしたデザイン。

「機能的で、シンプルなのが欲しいだけなのに!」

そんな要求がなかなか叶えられない国ニッポン。

シンプルって実は抜群のバランス感覚が必要なんだよね。

デザイナーの端くれとして、ラムスさんを見習って精進することにしましょうかね、私も。

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ベテランのエステティシャンである友人・朋ちゃんが、肌トラブルの根本原因に着目したスキンケア「ピーチポウ」のネットショップを始めました。女性のみなさま必見です♪

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制作実績にもアップされておりますので、良かったら見てみてくださいね(*^_^*)

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美術館、ふたつ。

雨の降りしきる日ではあったけど、招待券の期限はすぐそこ。今日行くしかないなぁ…電車に乗って上野へ向かう。

こんな天候にもかかわらず上野はすごい人だかり。でも、、みなさんのお目当てはどうやらルーブル美術館のよう。入場制限までかかって長蛇の列に傘の波。

私がImg_3987向かった上野の森美術館は人もまばら。

こちらで開催されている「neoteny japan(ネオテニー・ジャパン)」は精神科医であり、日本屈指の現代美術コレクター高橋龍太郎氏のコレクション。

現代アートって、私の平凡な脳で分析するに、わけのわからないものが多い印象で、つい「どんな意味があるの??」って考えすぎちゃうんだけど、古典の絵画などと違って、それぞれが異彩を放って強烈なインパクトを与えるものが多い。

小谷元彦氏のオオカミのドレスや、ミクロの世界へ誘う緻密な描写など、何かを感じずに帰るのが難しいくらいのエネルギーに満ちている。面白さ、奇妙さ、なんだかよくわからないけど目が奪われる。

アートの熱気にすっかり興奮して、次の国立博物館で開催中の「カルティエ クリエイション」へ向かう。貴金属系にはそんなに興味もないものの、姉から聞いていた前評判があまりにも良さそうだったので期待を胸に。

…結局のところ、私は大きな感動とともに会場を後にすることになった。

ジュエリーの燦然たる輝きに目をうばわれ、ふと顔をあげると、時代背景やそのジュエリーの持主の歴史が映像を通して浮かび上がる。

ひとつひとつ、歴史を重ねてゆく。ジュエリーの輝きと歴史が頭の中で一体化する。

そうして記憶を積み上げていき、最後の部屋に入る前に気づく。

この、たおやかで上品な香りに。

最後に出迎えでくれるのは高純度のクリスタルで作られたパフュームボトル。中にはカルティエの香水「Story of...」そして一粒のダイヤ。

この素晴らしい香りに包まれて、カルティエの過去からの歴史をさかのぼってきた私たちは脳裏に記憶を閉じ込める。「Story of...」の香りとともに。

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コンサートの夜

沈丁花が濃厚な香りを振りまき始めた今日、ミクと歌のコンサートへ。

そのコンサートはある声楽団体の旗揚げコンサート、デビューを飾る華々しい舞台で、姉が出演するということもあったし、チラシやパンフレットなどを担当させていただいた私としてもお祝いにかけつけたような気分でした。

自分の制作物を手に取って読まれているのはなんともくすぐったい気分だけれどやはり、嬉しいもの。

制作過程を見いたミクもプログラムを見ると「あ!ママの作ったやつだね!」と嬉しそう。煌びやかなドレスを着た女性たちが出てくると大興奮でしたが、園の遠足が終わってから連れてきたため、途中から爆睡…園児にはちょっと早かったかなぁ。

一人一人の個性ある声に聞き惚れ、日本歌曲のメドレーでは、歌詞や旋律の素晴らしさを再確認しながら耳を傾けていました。

「故郷(ふるさと)」は、今の時代からは手の届きにくくなってしまった天然記念物のような故郷ですが、その歌を聴けば、日本人ならすぐにその情景を思い浮かべられる良き日本が凝縮されているようで、いつまでも心にある故郷はそんなものであってほしいと願わずにはいられません。

兎追ひし かの山
小鮒(こぶな)釣りし かの川
夢は今も めぐりて
忘れがたき 故郷(ふるさと)

如何(いか)にいます 父母
恙(つつが)なしや 友がき
雨に風に つけても
思ひ出(い)づる 故郷

志(こころざし)を はたして
いつの日にか 帰らん
山は青き 故郷
水は清き 故郷

映画でもライヴでも美術館でもそうだけれど、心が何かを感じ取れること。そんなことに、出来る限りではあるけれど、時間やお金を費やしていきたいものだなぁ、と改めて思いました。

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細密な写実「ミレイ展」

「とっても良かったから行ってみて!」知人からの薦めもあり、
ジョン・エヴァレット・ミレイ展に行ってきました。

その昔は、若気の至りであったのか、写実主義は「つまらないもの」に思えていた。
写実なら、写真でいいじゃないかと。
でも歳を重ねて気付く。絵筆で描かれた絵画には時に写真をも現実をも軽々と超えてしまう力がある。

Opかの有名な「オフィーリア」を観たときは、背筋にすぅー…っと風が入って、一瞬にして鳥肌が。

草を分けて森に入ったら、私は見てしまった。
神々しいまでの美しさと、人間の儚さを。
私は静けさの森の中で、ただただ、オフィーリアを見つめていたのでした。

さて、次回のBunkamuraはアメリカン・リアリズムの代表画家、アンドリュー・ワイエスだそうです。
きっとこれから来る季節にもぴったりな、あの枯れ具合。抜けのある空間。情緒が作る空気。
前に観たのは何年前だったか…秋の楽しみがひとつ増えました(*^_^*)

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オペラ 小さな『魔笛』

おぉ!秋だ…
昨日、家を出た時の感想。
まだ残暑は戻ってくるのだろうけど、、
ちょっともの悲しいようなでも何かいい事がありそうな、そして何か創作的なことをしたくなるような…
気持ちは、既に秋へ向かってしまう。

そんなわけで、ミクと出かけた子供オペラ「小さな『魔笛』」は気分にピッタリといえよう。
秋と言えば芸術の秋でもあるもんね。
このオペラは姉(ミクにとっては叔母)が出演していることもあり、とっても楽しみにしていた(ミク曰く)女の子デート。
彼女にとっては初めての歌芝居。

Img_2365さすが子供向けオペラだけあって、衣装が可愛い!
前日の寝不足で目がとろん…としていたミクもパミーナ姫(姉)がヒラヒラの衣装で出てきた瞬間に背筋がぴんっ!と伸びていた(笑)
簡潔に縮められた台本の中に、これぞ「魔笛」というドイツ語の歌が折り重なる。
彼女の記憶の中に何か残るものがあればいいな。

さて、来週は例のアレです。日本中の幼児が歌っているという、、
ぽーにょぽにょぽにょ…

女の子デートまだ続きます。

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粋・「ロートレック展」

サントリー美術館で開催されている「ロートレック展」のメインビジュアルになっている《黒いボアの女》。
この作品には、ロートレック最大の魅力が凝縮されているようで、実物を見るべく足を運んだ。
ポスターはもちろん有名だが、今回は彼の油絵や素描が目的。

19世紀末。パリで活躍した画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック。

省略しつくしたライン。情熱的で勢いのある筆使い。魂の宿る焦点。

彼の作品を一言で言えば「粋」。

Img_0954たとえば、ベランダに咲いた薔薇。
お花屋さんで売っている薔薇のような完璧な美しさではないけれど、生命力にあふれ、自然に育ったものではないと出せない味がある。凄みが違うんだよなぁ・・
私もいつか、大量生産的ではない、野生の味が感じられるような粋な絵を描いてみたいものだな。

ロートレックに気圧されて、じーんとしながら美術館横のカフェ「不室屋」でランチ。
Cafe_pic1こちらの「ふやき御汁弁当」がこれまた泣かせる内容で・・加賀麩の食感たまらない・・黒豆ごはんも五色汁も昆布巻きも治部煮も美味しすぎ〜〜でもやっぱり「さしみ生麩」これ最高です。今日2番目の「粋」を差し上げよう・・笑。

そんな感じで大満足のロートレック展。
そしてせっかく六本木まで来たのだからと、ヒルズで開催されている「横山大観展」にも足を延ばそうかと思ったけど、この高揚した気持ちをしばらく持ち続けたくて、こちらは次回に持ち越しとしました。
映画もハシゴをすると、どちらの印象も薄くなったりするもんね。
しばらくは、ロートレックを想って過ごしましょうか。

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蛙とフラメンコ

草野心平さんの詩の世界とフラメンコの融合「蛙の詩〜かえるのうた〜」を観てきました。
それってどんな風に合わさるの?想像もつかない舞台でしたが、良かったですよ〜・・
温かかったり、ふふっと笑えたり、駆け引きがあったり・・楽しい蛙の世界と、フラメンコの流れるような、そして時にはピリッと引き締まった動きと心地良いリズムに引き込まれました。ギターはもちろん、フルートが日本の笛のような怪しげな魅力を出していて、舞台の雰囲気をまとめていたのには驚きました。

私は尊敬している女性が2人いるのですが、その一人が今回舞台に出演している、会社の元・先輩なのです。
彼女のポリシーが踊りにも出ているようで、動きが洗練されてますます磨きがかかり美しかった・・

そしてスペインから招かれていたヘスス・アギレラ氏の踊りはすごい迫力でしたよ。
フラメンコって情熱の塊ですね。溢れ出る感情を抑えきれない!そりゃもう、手を差しのべたくたくなる程で・・

余談ですが。彼が舞台に出る度に衣装替えして、それも出てきた時点でもうシャツが汗びっしょりで肌にはり付いてるのが毎回おかしかったのは私だけかなぁ・・(あぁ・・素人は悲しくも踊り以外にもつい目がいってしまう)

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ル・コルビュジエ

コルビュジエに行きたい!行くぞ!必ずや!と思っていたら招待券をいただく幸運が。
念じたつもりはないけど、念じてみるものだなぁ・・
ところですごく行きたがっていたわりには「私ってコルビュジエのこと何も知らなかったのね・・」

氏の油絵は、平面の世界を飛び出して建築に傾倒していった経緯が感じられるよう。画家として出発し、彫刻も手がけインテリアに建築。これだけのものを、一人の人間が生きている間に創りうるのか?凡人の想像を軽く超える作品の数々。
つねに新しさ、美しさを意識しながら全力で駆け抜けた人生。「ル・コルビュジエ展」は、見応えたっぷりです。

ちなみに・・一緒に行った友人は、ご主人が建築士さん。「なんかねー、こういう斬新な建物は建てたくても日本では建てられないらしいよ。耐震構造を考えるととても無理らしい。」なるほど〜・・コルビュジエ氏、日本に生まれていたら苦労が多かったことでしょう。

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色彩感覚も素敵。テキスタルデザインに進んだ氏のその後・・っていうのにも興味があるなぁ。

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